介護福祉士の求人事情
介護福祉士で仕事を探している人はどのくらいいるのだろうか。施設求人について考えてみる。施設職員は資格の種類に限らず、慢性的な人手不足が続いている。しかし、実際に現役である施設職員に介護福祉士が多いかというとそうでもない。
そして、無資格でも応募可能な求人さえある。これは、資格がなくてもできる仕事なのか、国家資格をもって働き質の良いサービスを提供する必要があるのかというレベルの差が出ているためである。
施設側からしてみれば、明らかに国家資格を持った介護士が欲しいものである。しかし、国家資格を保有していても、実際に現場で現役で働いている人がどれだけいるのだろうか。
給与面で納得が行かずに離れた者、結婚子育てによってシフト勤務ができなくなった者、理由は様々であろうが資格を保有している者が実はたくさんいる。そのような人たちが、また現場で働きたいと思えるような雇用条件を提示することが人材不足解決の糸口である。
国家資格とヘルパーとの給与の差をもう少しつけてみてはどうだろうか、一人前に家族を養えるような待遇の用意はできないのだろうか、シフト勤務が基本だが主婦が働きやすいような時短勤務を準備できないだろうか。
人材不足を解消するためには、働こうと思う介護職員に優しい条件を提示することが重要なのである。また、探す側もそのあたりを見極め、働きやすい環境や待遇の施設を探してみることも考えてみてはどうだろうか。これからの日本を支えていくためにも、介護福祉士の資格を十分に活かせる世の中になってもらいたい。